「あらたにす」って「イノベーションのジレンマ」の典型だよね

2008年 2月 1日 01:48

31日に新聞勝ち組連合の共同ポータルサイト「あらたにす」が始まったみたいです。

以前のエントリでも引用していたのですが、各社の代表の方は

●杉田亮毅・日本経済新聞社社長
「今回の共同事業により、ネット社会での新聞の発信力を高め、社会の公器としての役割を今後も果たしていきたい」

●内山斉・読売新聞グループ本社社長
「インターネットを活用し、紙の新聞を断固維持していくことに尽きる」

●秋山耿太郎・朝日新聞社社長
「ネットを活用して紙の新聞を断固、維持していきたい」
「ヤフーやグーグルなどが流しているニュースの多くは新聞社の取材によるもの」
「新聞社の役割、影響力をもう一度多くの方に認識してもらう」

という考えで、「あらたにす」を始めたみたいです。

インターネットらしいソーシャルでユーザ参加型なサイトなんていうのは、全然眼中に無くて、あくまで「新聞」という従来からあるメディアを中心としたサイトがやりたいんだなっていうのが分かります。

でもそれって、anti-monos氏の新メディア論の言葉を借りれば

「あらたにす」はマスコミの「押し付け」論理から一ミリたりとも出ていない。

ということになるんだと思います。

なんていうか、まさに「イノベーションのジレンマ」だよなぁって思います。

出典:wikipedia「イノベーションのジレンマ

優れた特色を持つ商品を売る巨大企業が、その特色を改良する事のみに目を奪われ、顧客の別の需要に目が届かず、その商品より劣るが新たな特色を持つ商品を売り出し始めた新興企業の前に力を失う理由を説明したマーケティングの理論。

元々は技術革新とマーケティングの話ですけど、これって、まんま「新聞」と「ユーザ参加型のソーシャルメディア」の関係そのものだよなぁって感じます。

一応勝ち組新聞社で、資金も潤沢にあるし、人材も豊富だろうし、あんだけ話題になった「イノベーションのジレンマ」の本を熟読した人だっているだろうにと思います。

でも、最終的に作ってしまうサイトは「あらたにす」みたいになっちゃうわけです。まぁ、そこら辺が「イノベーションのジレンマ」の「ジレンマ」たる所以なんだと思います。

で、「イノベーションのジレンマ」の行き着く先は

他社の破壊的イノベーションの価値が市場で広く認められた結果、優良企業の提供してきた従来製品の価値は毀損してしまい、優良企業は自社の地位を失ってしまう。

ということになってしまう分けですね。


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コメント / トラックバック 1 件

  1. ウェブ妄想論(仮) より:

    日経・朝日・読売の共同サイト「新s」はこの先生きのこれるのか?

    「ネットで新聞復権を」 朝日・日経・読売が「新s」(あらたにす)(ITmediaNews)

     朝日新聞社、日本経済新聞社、読売新聞グループ本社の3社…

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