はてなキーワードって SEO と LPO が絶妙だよね
2008年 9月 5日 17:08はてなキーワードがリニューアルして、独立したサービスになったみたいなので、はてなキーワードの SEO と LPO(ランディングページ最適化)について考えてみました。
一応用語の定義ですが、SEO っていうのは、サーチエンジン最適化のことです。いわゆるアクセスアップ方法のことですね。
ランディングページというのは検索エンジンからやってきたユーザが最初に見るページのことで、ランディングページ最適化(LPO)というのは、ランディングページにやってきたユーザが、そのまま、他のサイトに移動することなく、ランディングページ中のアフィリエイトや adsense をクリックしてくれるよう、ランディングページの内容を調整・改善することです。
ようは、はてなキーワードって、スパムサイトもビビるぐらい、SEO と LPO が絶妙によくできてるよね。っていう話です。
はてなキーワードの SEO
SEO に詳しい人ならあたり前かもしれないですが、検索エンジンの検索にヒットさせるには、被リンクを集められる良コンテンツを作るっていう常識的な方法の他に、とにかく大量のページを生成して、検索エンジンにインデックスさせるという方法があります。まぁ、簡単に言えば、下手な鉄砲数撃ちゃ当たる的な手法です。
実際に大量にインデックスされると分かるのですが、それだけで、結構な数のアクセス数が発生したりします。内容が意味不明のコンテンツだったり、ただのキーワードの羅列だったりしても、インデックスさえされれば(実はインデックスされること自体が結構難しいのですが)、一定の割合で、検索エンジンにヒットさせることができたりします。
この手法を悪用しているのが、ワードサラダのスパムブログサイトです。一見、人が見ると意味不明で、こんなページを検索してやってくるユーザはいないように思えますが、大量にインデックスさせることで、一定の割合で、検索エンジンからユーザを誘導することができたりします。
この大量インデックスの手法を取るには、大量にページを作成しなければいけません。それも千や二千じゃなくて、万単位で作成しないといけないのです。また、最近の検索エンジンは頭がいいので、機械的にコピペして似たようなページを無限増殖させるだけだと、なかなかインデックスをしてくれなかったりします。
検索エンジンに大量にページをインデックスさせるには、「人手で様々なキーワードの含まれたユニークなページを大量に作る」必要がある分けです。
さて、ここまで話すと、大量インデックスの手法は、はてなキーワードにぴったりだということが分かるかと思います。実際、はてなキーワードは「人手で様々なキーワードの含まれたユニークなページを大量に作る」という方式で生成されたコンテンツだからです。
さらに、タイムリーで検索されやすいキーワードほど、はてな村民がまとめてくれるので、よりページの評価もあがります。また、はてなダイアリーと連動するという機能のおかげで、はてなダイアリーからの膨大な数の被リンク数も稼げるわけです。
はてなキーワードは、現在 229,782キーワードあるそうです。実際にどれぐらい検索エンジンにインデックスされている数を調べてみると、
Google: 約 2,300,000 件
Yahoo: 約 1,280,000 件
という膨大なページ数がインデックスされていることが分かります。これだけの数、ページがインデックスされていれば、検索エンジンから誘導されてくるユーザはかなりの数になるのではないかと思います。
ちなみに、インデックス数は検索エンジンで site: コマンドを使うことで調べることができます。Google も Yahoo も site:http://d.hatena.ne.jp/keyword/ と入力することで、http://d.hatena.ne.jp/keyword/ 以下のページのインデックス数が求められます。
実際、検索エンジンでいろいろ検索していると、結構な割合で、はてなキーワードのページがヒットすることがあるかと思いますが、これは、はてなキーワードの大量インデックスが物を言っている証拠なんだと思われます。
恐るべし、はてなキーワード SEO です。
はてなキーワードの LPO
さて、次に LPO です。せっかく検索エンジンから来てもらっても、アフィリエイトや adsense をクリックせずに帰られてしまっては元も子もありません。
一般的には、アフィリエイトでも、adsense でも、クリック率を上げるには、充実したコンテンツを用意し、そのコンテンツの内容に即した広告を貼りましょう。ということがよく言われます。
確かに、充実したコンテンツと、そのコンテンツの内容に即した広告が表示されていれば、その広告がクリックされる率は高くなります。
ところが、もっと簡単にクリック率を高める方法があります。それは、ページにまともなコンテンツを置かない。という方法です。もっと言うと、ページには広告しか置かない。というのが最も高いクリック率を生み出します。
コンテンツの内容が充実していればしている程、検索でやってきたユーザはコンテンツの内容に注目してしまい、広告には目もくれなくなってしまうのです。
アフィリエイトやネットの仕組みにあまり詳しくない普通のユーザの場合、検索エンジンで検索して辿り着いたページに、検索キーワードに関連した文章や画像のリンクが書いてあり、しかも、それ以外に、コンテンツが無い場合、かなり高い確率でそのリンクをクリックしてしまいます。それが、アフィリエイトだろうと adsense だろうと、普通のユーザはあまり意識をしないのです。
ただ、通常のアフィリエイト契約や adsense の規約では、コンテンツの無いページに広告リンクを貼ることを禁じている場合が多いです。そのため、単純に何も無いページに広告を貼ってしまうと、規約違反で広告の配信を止められてしまいます。
なので、効率的にクリック率をあげるためには、「充実しすぎないテキトーなコンテンツのページに、その内容に即した、よく目立つ広告リンクを設置する」というのが、最も効果的な手法になるわけです。
実際スパムブログサイトでも、この手法が取られているサイトをよく見かけます。ページにアクセスすると、ページの先頭にでかい adsense がいくつか貼ってあって、肝心のコンテンツ自体は1行程度しか書いてないサイトです。まさに、「充実しすぎないテキトーなコンテンツのページに、その内容に即した、よく目立つ広告リンクを設置する」を実践してる分けですね。
さて、そういった観点からはてなキーワードを見てみると、意図してか、意図せずしてかは、分かりませんが、まさに、「充実しすぎないテキトーなコンテンツのページに、その内容に即した、よく目立つ広告リンクを設置する」というページがたくさんあることに気づきます。
wikipedia 程編集するユーザが多くないせいか、記事の内容が1,2行しか書いてないキーワードページや、書きかけのキーワードページが散見されます。こういったページははてな村民やネットに詳しいユーザ以外には、ぱっと見ても何のページなのか分からず、意味不明なコンテンツに見えることでしょう。その上、ページの上部には関連しそうな画像が並び、ページの下段には adsense が並んでいます。こうなると、とりあえずクリックしてしまう普通のユーザは多いだろうなっていうのが想像できますね。
恐るべし、はてなキーワード LPO です。
まとめ
なんだか、スパムサイトの解説みたいになってしまいましたが、はてなキーワードがスパムっぽいとか言ってるわけではないですので、注意してください。検索エンジンの特性とユーザの行動原理をうまく利用した、サイト作りに成功しているはてなの力はすごいな。ということが言いたいのです。
ブログ書いたり、ネットサービスを運営している自分としても、はてなのサイトはいろいろと参考になることが多いです。ユニークなサービスばかりが、話題になりがちですが、はてなキーワードみたいな地味なサービスでも、いろいろ創意工夫がされていて、流石はてなだなぁと思った次第ですね。
恐るべし、はてな社です。
