匿名制サイトで書き込みの質をあげる方法

けんすう氏の書いた記事を読んでみて、いろいろ思うところがあったので「匿名制サイトで書き込みの質をあげる方法」について書いてみたいと思います。今さら匿名サイト?というお話もありますが、とりあえず、参考までにまとめておきます。

ちなみに、自分の場合、実名制サイトの運営はしたことないので、現在進行形で運営をしているちゃんねるレビューの運営でいろいろ考えたり実施したりしたことをまとめたいと思います。それと、ここで言っている匿名制サイトっていうのは、ユーザ登録が必要無い誰でも書き込めてしまうサイトのこととします。

書き込みの質って?

そもそも書き込みの質を上げるって言っても、その質ってなんですか?っていう話になりがちです。ある書き込みは、ある人にとってはすごく興味深くて役に立つ情報なのに、別の人にとっては全然役に立たないどうでもいい情報だった。なんてことはよくあることです。

しかし、どんなサイトでも、これはさすがに質低いでしょ!という書き込みというのは存在するわけです。例えば、「あばばばばばば」とか「氏ね氏ね氏ね」みたいに、明らかに書き込みの内容に意味が無いか、悪意だけを含んでいるものです。

実名制のサイトでは、実名である手前、あまりに質の低い書き込みというのは行われません。その人の知能や見識が疑われるからです。しかし、匿名制のサイトではちょっとでも目を離すと、子供の悪ふざけのように「あばばばばばば」とか「氏ね氏ね氏ね」のような書き込みが行われてしまうことが多いです。

匿名制という隠れ蓑があるおかげか、少年のような心が発露しやすいのかもしれません。

質の低い書き込みは躊躇なく削除する

実は匿名制のサイトではこういった質の低い書き込みを放置するかしないかで、サイト全体の質が大きく左右されます。

いわゆる割れ窓理論と同じで、軽微な質の低い内容の書き込みをきちんと削除することで、より、劣悪な書き込みを減らすことができます。

参考:WikiPedia 割れ窓理論

割れ窓理論(われまどりろん、英: Broken Windows Theory)とは、軽微な犯罪も徹底的に取り締まることで凶悪犯罪を含めた犯罪を抑止できるとする環境犯罪学上の理論。アメリカの犯罪学者ジョージ・ケリング(英語版)が考案した。「建物の窓が壊れているのを放置すると、誰も注意を払っていないという象徴になり、やがて他の窓もまもなく全て壊される」との考え方からこの名がある。ブロークン・ウィンドウ理論、壊れ窓理論ともいう。

コミュニティを運営する上で、書き込みの削除をする/しないというのは極めて重要な判断になります。管理人が自分の気分で、削除したり、しなかったりということを繰り返していると、最終的にはユーザは離れて行ってしまいます。削除をする場合は、事前に利用規約に禁止事項を明示して、機械的に削除していくことが大切です。自分の意見と違うからとか、なんとなくムカつくからという理由で削除するのは厳禁です。

なお、躊躇なく削除していいのは、あくまで「あばばばばばば」とか「氏ね氏ね氏ね」のような明らかに質の低い書き込みだけです。内容の判断が必要なものは、なるべくユーザの意見を聞いて判断すべきです。

内容の判断が必要な書き込みはユーザに判断してもらう

内容の判断が必要な書き込みというのは、例えば、「今放送している○○のドラマってクソすぎだよね〜」みたいな書き込みです。この場合、人によってはどこに問題があるの?2ちゃんねるとかじゃよくある書き込みじゃん。という人もいれば、「クソすぎ」という言葉が下品であると考える人もいます。

こういう書き込みは、書き込みに対して寄せられるユーザの意見を見つつ、どちらが、多数派か、自分はどちらの方向にサイトを持って行きたいかということを考え合わせて削除する必要があります。自分の主観だけに頼らずに、コミュニティにいるユーザさん達の意見をよく聞くようにしましょう。最終的には、この削除の判断基準によって、管理人の色がそのサイトに反映されてくることになります。

それから、ユーザの意見を汲み取る方法としては、各書き込みに連絡用フォームへのリンクを設けて、規約違反の連絡をしやすくすることがおすすめです。オープンな掲示板上で削除依頼を受け付ける方法もありますが、削除依頼の内容を巡って議論が紛糾することもあるので、こちらの方法はあまりおすすめできません。

匿名制でのユーザ管理

ユーザ登録の必要が無い匿名制サイトなのに、ユーザ管理って何?と思われる方もいるかもしれませんが、実は結構大切なことだったりします。ユーザ登録が必要なかったとしてもユーザ管理をやる必要はあるんです。

どんな管理をやるかというと、匿名制サイトでやるユーザ管理とは、ユーザ毎にcookieを使って来訪頻度を計測することになります。

アクセスしてくるユーザにcookieを使ってカウンタを設定し、今日は何回目の訪問かを計測します。同じ日にアクセスした場合はそのままで、違う日にアクセスしてきたら+1をします。これによって、そのユーザがどの程度、サイトの常連さんなのかが分かるようになります。書き込み時にはこの値も一緒に登録し、その書き込みを行ったユーザがどれぐらい常連さんなのかが分かるようにしておきます。

匿名制サイトで問題を起こすのは、通りすがりの一見さんや、まだ、サイトにやってきて日が浅く、サイトのルールに慣れていない初心者ユーザの方が多いです。書き込み数が膨大になってくると、そのチェックが大変になってきますが、この常連さんカウンタの数値でフィルタリングすることで、問題を起こしそうな一見さんや初心者ユーザの書き込みだけを重点対象に管理することができます。

経験則の話になってしまいますが、常連さんカウンタの値が1〜10ぐらいの時が最も問題を起こしやすい時です。その後は100あたりに大きな区切り目があって、100を超えたようなベテランユーザは、サイトのルールもきちんと理解してくれて、ほとんど問題を起こすことが無くなります。

質の高い書き込みは、こうしたベテランユーザさんが書き込んでくれることが多いので、ベテランさんを優遇するような仕組みを用意する等して、積極的にサイトの質を高めることもできます。

ちなにに、こうしたcookieを使った統計情報を計測するような場合は、その旨を必ず利用規約に明記しておきましょう。明記しておかないと、後でいろいろもめる場合があります。

まとめ

匿名制サイトというと2ちゃんねるを思い浮かべる人も多いかと思います。2ちゃんねるの場合はなるべく削除をしないという方針のサイトですので、自分がやっている匿名制サイトの方針とは、全然違いますが、自分としては、上記に述べたような方針でサイトを運営した方が、書き込みの質は上がると感じています。

最もここら辺は、なんでもありのフリーダム的な楽しさと、多少窮屈でも質の高い書き込みとのトレードオフになりますので、管理人の人が、どういうサイトにしたいのかを明確に決めて運営するのが重要かなと思います。

以上、匿名制サイトでも、いろいろ工夫すれば質を上げる方法はあるんだよ。というお話でした。まぁ、実名制のSNSが当たり前の時代に匿名制サイトを運営する人は、あんまりいないかもしれませんが、もし、やってみたいと思う人がいたら参考にしてみてください。

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